10月に新メンバーが加入し、再発足したFAV gaming Valorant部門。
10月19日-21日で行われたUTAGE Valorantでは、新チームながらBEST4という成績を残しました。
今回の記事では、FAV gamingのリーダーであるAnthem選手にインタビューさせていただきました。
First Gamingから、大学中退を経てFAV gamingへ。
――本日はインタビューをお受けいただきありがとうございます。まずはじめに、自己紹介をお願いいたします。
Anthem:FAV gaming Valorant部門のリーダーを務めているAnthem(アンセム)です。年齢は19歳で、チーム内ではデュエリストをメインで使っています。よろしくお願いいたします。
――Anthem選手は、Valorant以前はどのようなゲームをプレイされてきましたか?
Anthem:16歳の頃にFPSに出会って、その頃プレイしていたのはAVAですね。これは1年位プレイしていました。
その後は受験があってゲームに触れない期間がありました。高3の頃にもう一度ゲームをプレイできるようになり、ApexLegendsをはじめました。
あとはOverwatchやPUBGをかじりながらといいますか(笑)。深くはやりこんでいませんでしたが、プレイしていました。
――なるほど、そのあとにValorantに移行されたのですね、現在プロとして活躍されている方はCS:GOをバックグラウンドに持つ方が多いので、プレイされていないのは意外でした。
Anthem:CS:GOは全くやってないですね。Shroudなどの有名な選手を知っているくらいで、大会等も見ていませんでした。
――現在は学生をしながら、プロゲーマーをしているのでしょうか?
Anthem:FAV gamingに所属し、プロになる段階で大学は中退しましたね。
――元々はアマチュアのFirst Gamingからスタートしたと思います。その頃から、現在のようにプロゲーマーとして生活していく事は考えていたのでしょうか?
Anthem:そのときは全く考えていませんでした。競技シーンに興味があり、チームを探していたところ見つかったのがFirst Gamingでした。
このときはまだ学生だったので、ただ大会に出たいな~というモチベーションだけでやってました。
――プロゲーマー1本で食べていく、というのはかなり覚悟のいる決断だったと思うのですが、いかがでしょうか?
Anthem:最初は悩んだ時期もありましたね。やっぱり身の回りや日本の選手で、1本でやっている人があまりいなくて。いたとしてもトップ層だったので、そこは悩みましたね。
――そこからプロゲーマーの道に進む決め手になった出来事などはありましたか?
Anthem:自分の通っていた大学は、海外と交流を持って学ぶタイプの大学だったのですが、丁度コロナと被ってしまって、学びたいものが学べていなかったんですよね。
そんなこともあり、別にこの大学にいる意味もないなって思ってしまって。そこでプロの話もあったので、プロの道を取りました。
新生FAV gamingのメンバーについて
――10月に新生FAV gamingのメンバーが加入しました。現在のメンバーはどのような人が集まっていますか?各メンバーについて教えていただきたいです。
Anthem:First Gaming時代から一緒にプレイしているbazzはスプラトゥーン出身という珍しい経歴を持ってる選手です。
――確かにスプラトゥーン出身はかなり珍しいですよね。
Anthem:他のメンバーがCS:GOとかをやっていた選手なので、今はbazzに教えを叩き込むじゃないですけど、他のメンバーに色々言われながら頑張っています(笑)。 メンバーの中では一番勤勉なタイプですね。
Phantomは、元Lag Gamingでやっていたセンチネル&スモーク使いです。
トライアウトをする段階で、チームに必要な人材は誰か?となったときに、センチネルや色んなエージェントを使える選手が欲しくて。そのときに来てくれた選手です。
日本の選手で、安定したセンチネルっていうのがあまりいなくて、FAVでは縁の下の力持ちとして支えてもらっています。
Xnfriは元々Valorant界隈で、フィジカルがめちゃくちゃ良いっていう評判があった選手です。その噂通りフィジカルが強くて、エージェントプールも広い選手です。
デュエリストだけでなく、セージやスカイなども使えるので、器用だなという印象があります。
LOBはうちのチームで唯一の韓国人です、ただみんなが思っているより日本語が上手ですね。
――ゲーム内でのコミュニケーションも特に問題ないということでしょうか?
Anthem:そうですね、全然そこは問題なくて。
個人的にLOBは凄いと思ってます、知らない言語でプレーするのって結構ストレスだとは思うので。
プレー面でも引っ張ってくれるので、頼もしい選手です。
新生FAV gamingとして初の大会「UTAGE VALORANT」
/// UTAGE VALORANT 3
— UTAGE VALORANT (@UtageVALORANT) October 21, 2021
// GENERAL TOURNAMENT
WINNER>>>
CNCI BLUE BEES @bluebeesesp #プロをぶっ倒せ #UTAGEVALORANT pic.twitter.com/p5JcMK5dNq
――先日行われたUTAGE VALORANTは正式に今のメンバーになってから初の大会だったと思います。大会を終えての感想はいかがですか?
Anthem:みんな中々本調子を出せなくて、やりきれなかったといいますか、もっとうまくやれたという悔しさがありますね。
BLUEBEESに負けてしまったのですが、勝てた相手だなとは思いました。
――相手も同じく新チームのBLUEBEESでしたが、戦ってみていかがでしたか?
Anthem:相手も日本にはいないようなスタイルで戦ってきてて、そこにうまく崩されてしまったと思います。
スクリムではこのようなスタイルのチームは中々いなかったので、とてもやりづらかったですね。
――FAV gamingは他のチームよりも、綺麗なセットアップによる攻め・リテイクがよく見られたと思います。ここはチームでも練習されていた点なのでしょうか?
Anthem:セットアップとかは実はそこまでやっていませんでした、チームができたばっかりだったので。
どちらかというとミクロの個人の連携面を重点的にスクリムで練習していました。セットアップとかは大会の1週間前に詰め込んだくらいですね。
――なるほど、ちなみに今IGL(In Game Leader)はどなたが担当されているのでしょうか?
Anthem:今はまだいないですね。試合中にみんなで情報を出し合って、コールをしている感じです。
――FAV gamingは、Anthemさんだけではなく、Xnfriさんもジェット使いだと思います。BLUEBEES戦は、マップによってジェットを使い分けていましたが、これはどのような意図があったのでしょうか?
Anthem:最初は僕がメインデュエリストだったんですけど、ただ単純にスプリットとバインドが苦手だったので、デュエリストを任せているという感じです。
――Xnfriさんのエージェントプールが活きていますね、ちなみにお二人のジェットでのプレイスタイルに違いはありますか?
Anthem:Xnfriのほうがアグレッシブですね。1人でいけるところはいっちゃうみたいな。
どちらかというと自分はリスクは取らないタイプなので、だいぶ固い動きにはなります。
――UTAGE VALORANTを戦った中で見つけたチームの課題はなんでしょうか?
Anthem:適応力がまだ欠けているのかなと思いました。経験したことがないスタイルを出されたときに自分たちがどう対応していくかの手札がまだないので、ここを磨いていかないといけないと思っています。
――逆に新チームの強みはいかがですか?
Anthem:今のメンバーは日本国内でいうとフィジカルが強い方だと思ってます。フィジカルだけでいうとBEST4に入れるくらいです。
なのでセットアップやチームの動きなどのマクロ面を鍛えることで、Crazy RaccoonやZETA DIVISIONといったトップチームといい試合ができるのではないかと思っています。
――ありがとうございます。ちなみに現在は国内大会も少なく、オフシーズンだと思いますがどのように活動されていますか?
Anthem:UTAGEで負けたのが悔しいというものあって、自分はオフシーズンでも変わらずランク配信したりしてますね。
――特にシーズン中と変わらず練習しているのですね。
Anthem:個人練習の量は普通に増えていますね。ただチーム練習のところが個人練習に変わった形です(笑)。
――最後に、新生FAV gamingリーダーとしてのこれからの目標をお聞かせください。
Anthem:やっぱり最終目標は世界大会でいい試合ができることですね。ただ第一歩としては、前のFAV gamingの国内BEST4という成績を超えたいなと思っています。
特別リーダーだから、というものはありませんが、自分が使っているエージェントがデュエリストなので、プレイ面で引っ張っていきたいですね。
――ありがとうございました!
Anthemさん
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